後立山北部(長野) 白馬岳(2932.3m) 2017年9月23〜24日  カウント:画像読み出し不能

所要時間

9/23 5:26 猿倉駐車場−−6:18 林道終点−−6:38 白馬尻 6:44−−7:44 大雪渓に乗る−−7:47 左岸秋道−−8:55 避難小屋−−9:35 村営宿舎(幕営)

9/24 5:00 村営宿舎−−5:22 白馬山荘−−5:40 白馬岳(休憩) 6:07−−6:15 白馬山荘−−6:26 村営宿舎(テント撤収) 7:07−−7:55 大雪渓に乗る−−8:00 右岸秋道−−8:25 白馬尻−−8:36 林道終点−−9:05 猿倉駐車場


場所長野県北安曇郡白馬村/富山県黒部市/下新川郡朝日町
年月日2017年9月23〜24日 幕営一泊二日
天候9/23:雨後曇、西風強風  9/24:晴、西風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場猿倉に登山者用駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無ほぼ無し。この時期の大雪渓は氷に近くアイゼン推奨。秋道に切り替わっていて雪渓上を歩く区間は短く、左岸側に乗り移る付近のみ。右岸側はどこから雪渓に乗るのかわかりにくい。行き過ぎるとガレたトラバースとなってしまい雪渓上を歩くより格段に危険になってしまう
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
1日目(猿倉→村営宿舎)
2日目(村営宿舎→白馬岳→村営宿舎→猿倉)
コメント土曜日は昼頃から天候が回復し日曜は高気圧に覆われる予報で北ほど天候の崩れが小さいので白馬岳へ。予定より回復が遅く小屋到着時は濃い霧雨でびしょ濡れになってしまい、テント場を吟味する余裕もなく急いで張って中で昼寝。やがて雨はやんだが風が強くなりテント設営に苦労する姿が見られた。夜半にやっと晴れて翌朝は雲が多いながらも好展望を楽しめた。最低気温は2℃くらいで2週間前と同じ気温、防寒装備だったが格段に寒く感じた


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1日目のルート断面図(猿倉→村営宿舎)
2日目のルート断面図(村営宿舎→白馬岳→村営宿舎→猿倉)


土曜朝の猿倉駐車場。まだ空きが多い 白馬岳山頂は雲の中
白馬尻 白馬尻から大雪渓を見る。上方はガスの中
右岸の秋道を登っていく 大クレバス付近もかなり雪が減っていた
この付近が雪渓に乗る地点だが道はまだ先へ・・
でも進むほどきわどいガレのトラバースが待っている
雪渓に下り左岸側の秋道始点の砂礫の山へ
左岸秋道始点から雪渓を振り返る 左岸の秋道を登る。ガスの中
ところどころに目印あり 小雪渓から流れる沢にかかる橋
葱平の急登 雪は無いが小雪渓横断個所
施錠された避難小屋 ガスは切れているが霧雨が降っている
村営宿舎前の雪渓はまだ残っていた 村営宿舎
テント場受付部屋は閉鎖。食堂で手続きする 雨のテント場。急いで設営(9:30)
午後のテント場。雨はやんだが強風(14:20) 夕暮れのテント場。夏よりテントが少ない
夕方になりガスが切れて展望が開けてきた
槍穂はどうにか見えた 立山、劔岳も顔を出した
白馬岳は草紅葉が進んでいる 翌朝、白馬岳山頂を目指す
日の出前のテント場 白馬山荘の光
白馬山荘 山頂へと登る
山頂の一角に到着 白馬岳山頂
白馬岳から見た南〜西の展望
白馬岳から見た後立山〜北アルプス奥地
白馬岳から見た裏銀座
白馬岳から見た東側。一面の雲海
白馬岳から見た越後三山〜尾瀬〜奥日光〜足尾山塊。ここまで見えることは滅多にない
白馬岳から見た大雪渓 雲の上から日が差す。雲の影が立体的
縦方向の直線的な虹が出ていた 白馬岳から見た穂高、槍ヶ岳
白馬岳から見た北側 白馬岳から見た黒負山〜赤禿山
白馬岳から見た北信の山々 影白馬
白馬岳から見た白山 山頂でドローンが飛んでいた
テント場へ戻る まだ意外にテントが残っている
テント撤収完了。帰りは35リットルでギリギリ入った 村営頂上宿舎
日差しが温かく上着を脱いで下る 大雪渓上端
しばし左岸の秋道を下る 砂礫の「岬」先端で雪渓へ乗る
振り返る。昨日と違って絶景! どこで右岸に上がるが物色しながら歩く
雪渓の傾斜がきつくなる前に右岸へ。これは失敗だった 短距離だがガレを強引に登った
雪渓の傾斜が立ち上がる場所にトラロープが流してあった あとは右岸の秋道を下る
白馬尻 白馬尻から大雪渓を見上げる。かなり後退
長走沢で水浴び 駐車場到着


・金曜日に太平洋岸を前線を伴った低気圧が通過し土曜日は回復傾向で日曜は高気圧に覆われ好天が期待できそうなのでテントを背負って出かけることに。北ほど天候の崩れが小さく天候の回復も早いと予想されたため白馬岳に向かうことに。
・金曜夜早い時間帯の猿倉駐車場はまだまだ余裕あり。夜間の車の出入りで睡眠を邪魔されぬよう一番奥に駐車。案の定、ここまで遠い場所に車を止めたのは私だけだった(日中に駐車場が混雑してからはこちらにも駐車していたが)。
・土曜早朝は予報では雨の可能性があったため通常より出発を遅らせて明るくなってから出発。雨は既に止んでいたが稜線はガスの中。猿倉荘で登山届を提出。明るい時間帯だったせいか、指導員がいて登山届の記載内容をチェックしていた。
・もう秋で林道上を横断する長走沢の水量は少なく橋を使う必要は無かった。
・白馬尻の看板で雪渓の状況を確認。右岸側はかなり上部まで秋道(高巻き道)を使うようだ。
・ケルンを通過して右岸を高巻きする道に入る。7月に歩いたときには飛び越えられたクラバス付近は大規模に崩壊していたが、それより上部は上に行くほど雪の状態は安定していた。
・先行する登山者は多数いて高巻きの踏跡を辿ったが、この辺からだったら雪渓上でも安全に歩けるなと思える地点を通過しても高巻きの足跡が続くし先行者もそちらを歩いているのでそれに続いたが、これは失敗だった。私が雪渓に乗り移ってもいいと感じた場所から雪渓を歩くのが正解で、ここには雪渓上にトラロープが流してあった。一方の高巻きルートは足場の緩いガレのきわどいトラバースが続くようになり、明らかに雪渓よりも危険になったし踏跡も薄くなった。
・雪渓までどうにか下れそうなザレた斜面を強引に下って雪渓に降り立つと、雪渓は半分氷になっていたが、既に傾斜がきつい区間は終わっていて登りならノーアイゼンでも大丈夫だった。近くにいた登山者にも声をかけて雪渓に下ってもらったが、雪渓の方が各段に歩きやすいと喜んでいた。ただしレンタルした軽アイゼンを使う必要が無かったのは残念がっていた。
・私が一番ルートに詳しそうなので先行し後続を引っ張った。秋道は対岸(左岸)から岬のように突き出した砂礫の山が始点なので、それに向かって登っていく。予想通りそこから再び秋道が始まる。この時点でガスの層に突入し細かな霧雨が降り始めたが雨具を着けるほどではなかった。上方もガスの中。
・左岸の秋道は最初はあやふやだが「岬」が終わって「本土」に乗ると明瞭化する。目印もある。
・小雪渓から流れる沢を横断して小尾根に取り付けば葱平の急登が始まる。ここまで来ると右岸高巻き道では多かった登りの登山者の姿はほとんど無くなった。霧雨は徐々に濃くなって衣服が濡れるようになったが雨具をつけて自分の汗で蒸れて濡れるのとどちらがマシなのかは微妙な状況。結局、雨具は付けずにウィンドブレーカーを羽織っただけで歩きとおした。
・雪が消えた小雪渓のトラバース個所を通過して避難小屋に達すれば傾斜が緩む。時折ガスが切れることはあっても霧雨は断続的に降り続けて雨具を着るか悩む場面だった。
・村営頂上宿舎前に到着。テント受付の案内看板が建物を指していたが、これは毎度出たままの看板なので無視してテント場へ向かうが、これまでに見たことがない同様のテント場受付案内標識が何度か登場。この時期は本当に受付場所が変わったのか?と疑いつつもテント場に行くと、いつもの受付部屋はドアが閉鎖されていて、本当に本館建物で受付を行うようになっていた。
・雨が降っていて戻るのも面倒なので、急いでテントを設営。テントは2張あった。風がやや強いがこのときはマシな方で、天気予報どおり日中は強くなり後からきた人はテント設営に苦労していた。
・テントに潜ってしばらく天候の回復待ち。断続的にテントを叩く雨粒の音が聞こえたのでシュラフに入って寝てしまった。そのうちに暖かさを感じて起き出すと雨が止んで時々ガスが切れて日差しが差すようになった。
・夕方になりガスが切れたので展望が得られるかと稜線へ。まだ雲は多いが立山、剱岳は見えるようになっていた。槍穂も何とか見えた。でも富山側は雲が多く日没は見えなかった。
・予報と違い夜間は風が弱まったが冷え込んで0℃近くまで下がった。2週間前の常念小屋と同じ程度のはずだが今回の方が体感的に寒く熟睡できなかった。
・翌朝、白馬岳山頂で日の出を迎えるべく4時前に起床。夜中は満天の星空だったが早朝は星は見えなかった。でも稜線にガスがかかることは無く白馬山荘の光が明瞭に見えていた。
・朝飯を食ってライトがギリギリ不要な明るさで出発(AM5:00)。西風が若干あるが強くはない。でも気温が0℃近いので少しの風でも寒さを感じる。雷鳥が数羽鳴いていたが姿は見えない。
・明るくなってきたが東の空は雲が多く展望は期待できないと思ったが、意外にも越後三山から尾瀬、奥日光の山並みが見えていた。ここからあそこまで見えることは稀でラッキー! でも八ヶ岳や富士山、南アは雲に沈んで見えなかった。
・今日も山頂は大勢の登山者で賑わっていた。槍穂はすっきり見えていてもっと近い立山、剱岳もクリア。富山平野は雲海で見ることができなかった。でも白山は雲海の上に飛び出していた。
・テント場に戻ると意外にまだ多くのテントが残っていた。夜に多少の風があったおかげで結露は皆無で虫干し不要で撤収できた。
・稜線上は少しの西風で体感的には寒かったが下山の東斜面に入ると風が無くなり東からの日差しを浴びて暑いくらいになり、途中で半袖シャツ+麦藁帽子に変身。思ったよりも下りの登山者の姿が見えなかった。登って来る人は相変わらず多い。
・大雪渓に下り、右岸へ這い上がる場所を覚えていなくて適地より手前で短いガレを強引に登ったが、雪渓の下り傾斜がきつくなったのが緩んだ場所が秋道へ取り付く最適個所だった。
・林道へ出て水量が減った長走沢で水浴び。真夏と比較すればかなり汗の量が減った。
・もうすぐ猿倉荘への分岐というところで関西弁を話す若者と遭遇。私は駐車場へのショートカットで林道を進んだが若者もなぜか林道を下った。
・話好きな大阪の若者でまだ登山は初心者の域を出ないが、蓮華温泉にバイクを置いて白馬大池〜白馬岳〜鑓温泉〜猿倉と縦走してきたとのこと。これからバス〜電車〜バスで蓮華温泉までバイクを取りに戻って大阪に帰るとのことで、私の方は距離も近いし時間も余っているので蓮華温泉まで乗せていくことにした。
・蓮華温泉駐車場は満杯で手前の路側にもたくさん駐車していた。

 

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